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7.302017
エステサロンの独立開業に技術以外に知っておくべきことは?
こんにちは。千代田区麴町のオーガニックエステサロン、アンリュミエールの保戸塚です。
「サロン経営・開業10年を振り返るブログ」シリーズも今日で10回目。
秘かに100回の連載を目指しています!!
(やばい!宣言してしまった・・・(;’∀’) )
いつまで続けられるか分かりませんが、最近アクセスが徐々に増えてきたのも励みになっているので、がんばって更新していこうと思います。
さて、今日は独立開業に必要な知識についてです。
ここでの知識とは、エステティシャンやセラピストとしての技術的な専門知識以外の部分です。
いくら施術者としての腕が優れているからと言って、独立してサロンの経営がうまくいくとは限りません。
サロンの経営能力と、セラピストとしての技術力は全く別物であり、サロンを運営する上では、どちらの能力も同じくらい重要です。
大きなサロンの場合は、経営だけする人、施術だけする人・・・というように、分かれていることが多いと思いますが、独立して0から開業するとなると、最初は両方とも自分で行わなければなりません。
以前のブログで、物件の探し方や資金調達の方法などのお話をしましたが、今日は実際にオープンしてから、
やっておけばよかった、やっておいてよかった
という点についてお話したいと思います。
経営・マーケティングの基礎知識
私は大学のとき、幸運にも経営とマーケティングの知識をかじることができました。
主に、ホテルやサービス業などの観光・ホスピタリティマーケティングの分野だったので、サロンの経営に通じる点がたくさんあります。
独立して経営に行き詰ったときは、学生時代に読んだ本を思い出し、同じ本の最新版を購入して読み返しました。
世界的なマーケターや研究者が著者の本に書いてあることは、アメリカの大手企業がやっている手法の成功例などがほとんどで、当店のような小さなサロンに当てはめることができるのか??と思うこともありましたが、
たとえば、大手のホテルがよりパーソナルな接客を行い、顧客満足度を高めるための方法などは、そのままサロンの経営に当てはめて行うことができます。
また、従業員教育の仕方や、集客の方法などサロン経営に必要不可欠な基礎知識も本から学ぶことができます。
ここで注意をしないといけないのは、マーケティングの手法は時代によって大きく変わるので、最新の知識を知っておく必要があります。
最新の知識を頭に入れておかないと、広告代理店の営業マンやサロンのコンサルタントを名乗る人にだまされることがあります(笑)
経営の基礎は、人について学べれば一番ですが、それが叶わない場合は本を読むのが一番の近道です。
サロンのコンサルタントに頼るのは、そのあとにした方がいいと思います。
まずは、自分で本に書いてある通りにやってみるということが、何より大切です。
経営やマーケティングに関する本は、膨大な出版数があるので、最初の1冊を選ぶのが難しいと思いますが、多少高額でも教科書的な本を1冊買ってみて、経営やマーケティングのすべてを学ぶことが必要だと思います。
そのうえで、サロンの経営に特化した本を読むと、より具体的な集客手法や顧客を維持する方法などが紹介されてるので、理解が深まると思います。
税金の知識
サラリーマンであれば、税金は勝手に給料から天引きされるので、自分で何かする必要はありませんが、経営者になったら、たとえ従業員を雇っていなくても、さまざまな税金を自分で納税する義務が生じます。
また開業後には、青色申告の申請書類を提出しなければならなかったりするのですが、私は、そのことを知らずに提出期限のギリギリになって、人から聞いて提出できたということがありました。
最初から税理士の先生にお願いするのが一番良いと思いますが、私の場合、開業してからしばらくちゃんと経理をやっていなくて、税務関係のことをほったらかしにしていました。
そして、税理士を探す暇もなく、決算報告書を提出しなかればならない期日ギリギリに税務署に駆け込んで、決算書を一緒に作成してもらって、なんとか提出できたということがありました。
今、思うと本当におそろしいですが、それ以来、8期まで自分で会社の決算報告書を作成していたので、その後は税金に関する知識を身につけることができ、数字を自分でみることができるようになったのはよかったと思います。
(決算書の読み方といった本が売られていますが、決算書は一度自分で作ってみると、読めるようになります。)
ただ、税金のことは毎年さまざまな法改正などもあって複雑なので、開業時に信頼できる税理士さんを探しておくことをおすすめします。
時々、税務署から電話がかかってきたりするときは、ドキッとさせられますので・・・。
税務署からの電話は、心臓に悪いので税金関係はクリアにしておく方が身のためです。
人を雇うときは
自分ひとりで開業する場合と、誰かを従業員として雇う場合は、必要な手続きが異なってきます。
人を雇う場合は、労災や雇用保険、社会保険に加入するなど、さまざまな手続きが必要なのですが、フルタイムとアルバイト従業員でも異なります。
また、給与の計算方法や税金や社会保険料の天引きの仕方など意外とわからないことだらけです。
一般の会社員の人からは意外かもしれませんが、サロン業界(エステ、美容室、整体院など)は、社会保険や雇用保険に未加入の会社が今でもかなりの数あって、従業員は入社からその事実を知らされるということもあります。
若いうちは年金よりも今、手取りが多い方がいいとの考えから、そのままにして後で困る・・・
ということもあるようです。
従業員を雇う以上は、雇用に際して必要な手続きなどを前もって知っておく必要があり、当たり前の話ですが、法律を守る義務があります。
まとめ
サロンの独立開業に必要な知識・・・
挙げたらきりがありませんが、大きくは、
●経営・マーケティングの知識
●税金や経理の知識と開業時に提出しなければ書類など
●雇用保険や社会保険など従業員を雇うのに必要な知識
を知っておく必要があると思います。
最後に、サロンの独立開業は、お客様にトリートメントを提供すること以前に、やらなければならないペーパーワークの量が膨大です。
「書類をきちんと作成して、期限までに提出する」
という基本的なスキルは、OL時代に住宅ローン課に勤めていたために、銀行への提出書類の作成で鍛えられていたことが、開業時に役立ちました。(銀行の契約書などの書類は本当に細かい規定が多いのです。)
開業時に役所に提出する場合、いい加減な書類は後で問い合わせがきたり、受理してもらえなかったりすることもあるので、事務能力や書類作成能力などを高めておくのも独立開業には必要だと思います。
アンリュミエール 保戸塚 優美
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