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5.262016
服部みれいさん著「わたしらしく働く!」の感想
こんにちは。千代田区麹町のオーガニックエステサロン、アンリュミエールの保戸塚です。
今日は、美容のお話から少し離れて、私が最近読んで感動&共感した本、
服部みれいさんの『わたしらしく働く!』のご紹介です!
まずは、服部みれいさんをご存知ない方のためにプロフィールを。
服部みれい
文筆家、『マーマーマガジン』編集長、詩人。育児雑誌の編集を経て、1998年フリーランスに。ファッション誌のライティング、書籍の編集・執筆を行う。2008年春に、『マーマーマガジン』を創刊。あたらしい時代を生きるための、ホリスティックな知恵、あたらしい意識について発信をスタート。2011年には、出版社、(株)エムエム・ブックス設立。冷え取りグッズと本のウェブショップ「マーマーなブックス アンド ソックス」主宰。2015年3月、東京の原宿から岐阜の美濃に移転。美濃にて、リアルショップ「エムエム・ブックス みの」も運営。『わたしの中の自然に目覚めて生きるのです』(筑摩書房)、『あたらしい自分になる本』(アスペクト)、『わたしのヒント』(大和書房)ほか、著書多数。岐阜県生まれ。
マガジンハウス『わたしらしく働く!』より
中央が服部みれいさん。少女みたい!!
昨年8月にマーマーマガジンが運営するショップ「エムエム・ブックス みの」へ行ったときに撮影。(左:保戸塚、右:キャロルプリーストの小松なおみ様)
服部みれいさんの失敗と挫折に共感!
女性の働き方に関する本は、これまでにもたくさん出版されていると思うのですが、この本のすごいところは服部さんの失敗や苦労が次々と出てきては、その描写がとてもリアルなので自分のことのように共感できるところです。
ビジネス誌や、自己啓発本ってどこか上から目線だったり、きれいごとだったりで、私みたいなちょっと反抗的な人間にとっては、「そんなの言われなくても分かっているよ」と突き返したくなることもあるのですが、この本は違います。
「う~ん、わかる、わかる。私もそうだった。」
「やっぱり、人生そうなんでもかんでもうまくはいかないよね。」と自分を重ね合わせては、うるうる。
若かりし服部さんに、本当に心が折れそうな出来事(事件?)が次から次へと襲い掛かるんです。
それを強い情熱と希望をもって乗り越えていく服部さん、本当にたくましいし、そしてとにかく忍耐強いのです。
服部さんが新人時代に、編集部で段ボールで寝ていた話。
編集者って想像以上に過酷なお仕事ですね。
締め切りに追われ、出版社に泊まり込みで働く・・・。しかも、取り合いした段ボールで。
本当に大変!
実は・・・私もサロンの3部屋あるうちの1部屋に、布団を買い込んでそこに寝ていた時期があったんです。
段ボールではないだけ、まだましですね。
自宅は別に借りていたのですが、仕事が片付かずに泊まりでやらざるを得なくて。
周りの人はそんなにして働かなくても…と言うのですが、店と自宅の家賃を稼ぐためには、仕方なかったんです。
服部さんも、独立されてマーマーマガジンを創刊された後に、自宅とは別に編集部を借りて、「自宅と別に家賃、払って行けるかしら…」と不安をもちながらも、なんとかなっていったそうです。
なんとかなっていくだろう・・・
私も開業当時は、この言葉で自分を励ましました。
私と同じ思いをしていた人がいるんだと思うと、それだけで胸がいっぱいです。
0から1を生み出すときのエネルギーの話。
1から2になるときも大変なエネルギーが必要ですが、0が1になるときは、それは、それは、大きなエネルギーが動きます。開墾されていない土地を自分たちの手で切り開いて、畑にしていくのです。ひとつ、ひとつ、が手間取りました。でも、いちいちへこたれていては、雑誌の創刊など一生かかってもできません。ひとつひとつ起こるできごとを忍耐強く乗り越えていきました。
『わたしらしく働く!』より
マーマーマガジンを創刊されたときの服部さんの言葉です。
この本には、雑誌の創刊というビッグプロジェクトを立ち上げるエネルギッシュな服部さんと、その裏で起こるさまざまな苦労があますところなく書かれています。
成功も失敗も、全てさらけ出してあって、ときに痛々しいほどです。
今までありそうでなかったユニークな雑誌「マーマーマガジン」が誕生し、その後、多くの人から共感され、支持されるようになった理由・・・
それは、他でもない服部さんの熱い情熱と忍耐強い行動にあると思います。
『手間取りながらも、忍耐強く、ひとつひとつ開拓していく・・・』
服部さんの『本物を雑誌』を目指して、日々奮闘する姿に勇気をもらえます。
『わたしらしく働く!』実践編
巻末の数十ページは「実践編」として、働く上でのアドバイスが書かれています。
これだけでもとっても貴重な情報で、今からでも実践したいことばかりです。
一番印象的だったのは、
『アスリートの気持ちで』というタイトルのページの
ある頃から、「ただ健康」なだけではなく、「より高い仕事のためには、より高い健康が必要だ」と感じるようになりました。・・・(略)肉体的にはもちろん、精神面でもたくましくい続けるため、もっといえば直観力や持続力、時に瞬発力を発揮するべく、毎日の暮らしに取り入れました。
『わたしらしく働く!』より
というところです。
私も健康に関する仕事をしているので、このことは常に実感しています。
一般的により高い仕事をしていると言われる人は、心身のメンテナンスも仕事のうちと考え、時間もお金もかけているように思います。
体に何か不調が起こってから対処するのではなく、常に先手をうって、ベストなコンディションを保ち続けるための習慣を日常生活に取り入れている人たちです。
まさに、アスリートの気持ちですね。
最後に
さて、マーマーマガジンといえば、冷えとり健康法や塩浴、瞑想といった、さまざまな心身のメンテナンス法を提案し続け、読者も一緒に楽しく続けることで、心身の変化を感じながら幸せになっていく・・・という不思議な雑誌です。
雑誌を読んで健康法を続けていくうちに、あまりの自分自身の心身の変化に驚くと同時に、周りの人にも思わず勧めたくなる雑誌なのです。
そして、それは服部さんの熱い思いや情熱、それ以上に「魂」みたいなものが雑誌の中に込められているからなのだと、『わたしらしく働く!』を読んで分かりました。
私自身も、今一度自分の働き方を振り返り、私なりに精一杯頑張ろう!と元気をもらいました。
『わたしらしく働く!』は、仕事に悩んでいる女性、生き方に悩んでいるすべての人にとって、前向きに進んでいくヒントがたくさん詰まっています。
勇気と希望をもって、前に進んでいけばきっと大丈夫と
服部さんに励ましてもらいながら、わたしらしさについて考える・・・
そんな気づきを与えてくれる素敵な一冊です。
ぜひ、みなさまも読んでみてください!
アンリュミエール 保戸塚 優美